イミガ，ワカラナカ，ッタ。
眼の前に見えるのは先輩の頼んだ品であり，少し食ってはあるものの「中」サイズらしい。で，俺の目の前に「ザ・マウンテン」みたいなスタイルで盛られているのが「大」サイズである。ちょっと待て，勢いがおかしすぎるだろ！推定，麺８００グラム。
これまでウチの班の大食いの猛者共が挑んでは挫折してきたこの「大」に対し，俺は先輩の悪ノリ（）によって挑戦することになってしまったのである。
一口いただきます。ええ，最初の方はおいしいんですよ。たらこスパゲッティなんですけど，たらこがかかってない部分も味がついており，最近暴発気味の口内炎にも優しいお味。
ただね，しばらくしたら，オイリーな麺がボディーブローのように満腹中枢を刺激するんですね。胃が食い物を受け付けなくなるの。でもそこは，今まで数多の二郎を食してきた（小だけど。ぶた入りとかキツイけど。）俺のプライド，胃袋の限界を超過させるスキル，そして幼少期より「出された食事は最後まで全部ありがたくいただく」精神により，俺は見事この「大」を制覇することができたのであった！！
あと少しで完食！ってところでなかなか箸が進まなかったんだけど，最後の方は，食い過ぎて「飲み込めない」っていう事態を初めて経験した。胃袋に詰め込むというよりは喉を通過させる作業になっていた。「味に飽きてきたんじゃないか」ということで最後の最後にデスソースを１滴垂らしたのは，浅はかだったのかもしれない。
